第90回学術講演会開催 ご案内

日時:2015年9月6日(日)10:00〜16:30
講師:東京医科歯科大学 大学院口腔機能再建工学分野 教授 鈴木哲也先生
会場:大阪大学歯学部記念会館
会費:15,000円
100歳以上が6万人に迫るという超高齢社会に突入し、顎堤吸収の著しい難症例が急増しています。そのためか、何か特別な道具、新しい術式を使わなければ対応ができないかのような喧伝もみられます。しかし、多くの先生方は術式のみに目が向いて、なぜそうすれば良いのか、何が問題なのかという本質を理解していないため、同じ術式を使っても、たまたま「よい義歯」になる場合もあれば、「だめな義歯」になってしまうこともあるようです。そもそも「だめな義歯」と「よい義歯」ではどこに分岐点があるのでしょうか。今回の講演ではここに的を絞り、印象と咬合の2つの要因に分け、「鈴木のルール」を使ってわかりやすく解説します。
総義歯は人工歯と義歯床のたった2つから構成される補綴装置です。実は留意すべきポイントにそれほどバリエーションはないのです。わざわざ難しく考え過ぎたり、些細なことに拘泥し過ぎてはいけません。優先順位を意識し、捨てるべきは捨てる診療であるべきです。
臨床のQuestionとしては、なぜ顎堤吸収の著しい下顎総義歯の舌側辺縁は延長すればするほど予後不良になるのか、なぜフラビーガム症例ではゴシックアーチ描記法を使ってはいけないのかなど、多くの先生方が陥りやすい過ちを取り上げます。多数の症例写真とビデオを供覧し、昨日までの先生方の誤解と思い込みを、解き放してみるつもりです。
今後は、ますます在宅や老人介護施設など,制約の多い環境下での診療機会が増えるはずです。どのような場面にたたされても,総義歯の本質を理解していれば、術式ありきではない柔軟な診療が可能となると考えます。
- 【鈴木哲也先生 略歴】
- 1980年
- 東京医科歯科大学歯学部 卒業
- 1985年
- 東京医科歯科大学大学院 修了
- 1985年
- 東京医科歯科大学歯学部 歯科補綴学第三講座 助手
- 1997年
- 米国オハイオ州立大学 visiting associate professor
- 2001年
- 東京医科歯科大学大学院 摂食機能評価学分野 助教授
- 2005年
- 岩手医科大学歯学部 歯科補綴学第一講座 教授
- 2011年
- 東京医科歯科大学歯学部 口腔保健学科 口腔保健工学専攻 教授
- 2014年
- 東京医科歯科大学歯学部 口腔保健学科 学科長
- 2015年
- 東京医科歯科大学大学院 口腔機能再建工学分野 教授
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード2602 3単位
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード2608 3単位
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード2801 1単位
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